解散命令請求訴訟に提出した意見書」カテゴリーアーカイブ

解散命令請求訴訟に提出した意見書11

 ②マインド・コントロール論を前提とした説得によるトラウマ  監禁がPTSDを発症させる条件となることは理解しやすいが、ディプログラミングによるトラウマは監禁という外的要因によってのみ引き起こされるものではない。ディプロ … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書10

9.ディプログラミングがもたらす被害の深刻さについて  ①物理的拘束を伴う脱会説得によるトラウマ  「マインド・コントロール論」が疑似科学であり、新宗教への入信が本人の自由意思によるものであれば、ディプログラミングが正当 … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書09

 ②ディプログラミングされた元信者はなぜ「マインド・コントロール」言説を信じるのか?  ディプログラミングによって新宗教から脱会した元信者たちは、「自分は教団によってマインド・コントロールされていた」と主張するケースが多 … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書08

7.日本における「マインド・コントロール言説」に関する判決  ①「マインド・コントロール」言説が否定され、統一教会が勝訴したケース  「マインド・コントロール」なる概念が日本の法廷で初めて争われたのは、いわゆる「青春を返 … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書07

 島田裕巳氏は「宗教とマインド・コントロール」と題する論文の中で以下のように述べている。 「洗脳が批判の対象とされたとき、洗脳そのものが問題にされたわけではなかった。ある集団が洗脳を行っていると批判したのは、その集団とイ … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書06

②西田公昭氏の「マインド・コントロール言説」  立正大学心理学部対人・社会心理学科教授の西田公昭氏は日本における「マインド・コントロール理論」の第一人者であると言われている。彼は全国霊感商法対策弁護士連絡会とも密接に連携 … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書05

 1990年代にはディプログラミングはすでに衰退していたが、ジェイソン・スコット事件は、米国におけるディプログラミングの終焉を決定的なものにし、CANを破綻させた。1991年にリック・ロスというディプログラマーがジェイソ … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書04

5.アメリカにおけるディプログラミングの終焉  アメリカにおけるディプログラミングは、以下の表が示すように1970年代がピークであり、1980年代にほぼ沈静化し、1990年代にはほぼ事件が起こらなくなった。(注11) ① … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書03

 アメリカの宗教社会学者マイケル・W・アシュクラフトは2018年に「新宗教研究の歴史概論」という本を出版したが、この本は新宗教運動の学術的研究の分野では非常に大きな影響力を持っている。(注5)この本の中でアシュクラフトは … 続きを読む

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解散命令請求訴訟に提出した意見書02

3.概念の定義:洗脳、マインド・コントロール、ディプログラミング  初めに、「洗脳」と「マインド・コントロール」の違いについて簡単に説明したい。人の心を操作する技術という意味で最初に使われた言葉は「洗脳」で、英語では B … 続きを読む

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