月別アーカイブ: 2014年9月

神学論争と統一原理の世界シリーズ12

第三章 罪について 2.失楽園の物語に隠された意図は? 創世記の第三章に記されている失楽園の物語、すなわちアダムとエバの堕落の物語は、キリスト教における「原罪」の教義の基礎となっている。この物語の意味する内容については古 … 続きを読む

カテゴリー: 神学論争と統一原理の世界

アイリーン・バーカー『ムーニーの成り立ち』日本語訳41

第5章 選択か洗脳か?(4) これらのことが純然たる学問的考察であると思われないように、いま論じられているような議論が実際に及ぼした影響のいくつかを簡単に示してみたい。私がとくに考えているのは、「成年後見命令」の導入につ … 続きを読む

カテゴリー: 「ムーニ―の成り立ち」日本語訳

神学論争と統一原理の世界シリーズ11

第3章 罪について 1.人類始祖アダムとエバは実在したのか? 人間の堕落に関するキリスト教の教理は、伝統的に創世記のアダムとエバの物語と結びつけられてきた。これは皆さんも一度は聞いたことのある話だと思う。人類の祖先である … 続きを読む

カテゴリー: 神学論争と統一原理の世界

アイリーン・バーカー『ムーニーの成り立ち』日本語訳40

第5章 選択か洗脳か?(3) 歴史や人類学が示す事実を少しでも心得ていれば、もちろん、人々が信奉してきた一見したところ異常と思われる信仰や実践が、極めて広範囲にわたって存在していることがわかるだろう。東洋の文化圏から来た … 続きを読む

カテゴリー: 「ムーニ―の成り立ち」日本語訳

神学論争と統一原理の世界シリーズ10

第2章 人間について 3.霊的現象は信じられるか? 現代の日本人の宗教性を表す言葉の一つに「教団嫌いの神秘好き」というのがある。これは奇跡や超能力、死後の世界などの神秘的なものには非常に高い興味と関心を示すのに対し、宗教 … 続きを読む

カテゴリー: 神学論争と統一原理の世界

アイリーン・バーカー『ムーニーの成り立ち』日本語訳39

第5章 選択か洗脳か?(2) 私が調査の過程において気が付くと真剣に取り組んでいた最も根本的な疑問の一つは、果たして(ムーニーであろうと、反カルト主義者であろうと、偏見なくこの問題に取り組む人は誰もが同意するであろう)独 … 続きを読む

カテゴリー: 「ムーニ―の成り立ち」日本語訳

神学論争と統一原理の世界シリーズ09

第2章 人間について 2.人間はなぜ男性と女性に造られたのか? 旧約聖書の創世記1章27節や5章1節には、神が人間を自分のかたちに創造したという記述があり、これがキリスト教における「神のかたち(Imago Dei)」とい … 続きを読む

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アイリーン・バーカー『ムーニーの成り立ち』日本語訳38

第5章 選択か洗脳か?(1) 1980年から81年にかけて、統一教会(より正確には、イギリスの当時の教会長デニス・オーム)はデイリー・メール紙(より正確には、アソーシエイテッド・ニュースペーパーズ・グループ社)を相手取っ … 続きを読む

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